鍵屋の基本のテクニックであるピッキング技術とは

ピッキング技術とは鍵を使わず特殊な工具を使用して錠前を開錠するテクニックの1つです。自宅やオフィス・金庫や倉庫の鍵などを紛失した際に、錠前ごと破壊するのではなく針金状の器具を的確に操作して開錠をします。

現在ではピッキング技術を正当な理由のもとに行えるのは鍵屋などの職種の方のみに限られています。この技術は錠前技師にとっては基本のテクニックです。習得にはプロの錠前技師に教育してもらう必要があります。

具体的なピッキング技術にはピックとテンションというピッキングツールを使用して鍵を開錠します。ピックはタンブラーを押し上げてラインを揃えるための鍵山となり、テンションはシリンダーの内側の筒を回転させるための専用器具です。

このピッキングツールは一般の人が所持すること自体が禁止されており、このようなピッキング行為は鍵屋もしくは錠前技師として資格を有する者だけに与えられた特権です。

一方このようなピッキング技術が悪用され様々な犯罪行為に利用されることが社会現象となっていた時期もあります。このようなピッキング対策として鍵そのものにピッキングされにくい加工を施したものなど、防犯錠にも様々なタイプが出ています。